優しさという毒。Part.3 - 対初心者編 -

2015/07/08, 09:30

■本題
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優しさという毒。Part.1 - 導入編 -
優しさという毒。Part.2 - 定義編 -

を受けての当記事。
Part2において、この記事中で使う代名詞を定義しました。
今回は、そのうちのひとつ、

 「初心者」

に対する接し方について…のお話です。
付随して、一人前という言葉も使いますが、こちらはわかりやすいはず。

初心者に対し、どのように触れ合えば、双方に有意義となるか?
どう働きかければ、毒とならずにいられるのか?
☆12取引うんぬんはさておいての第三回です。

___
本題前に、一応のおさらい。
当連続記事で用いるところの初心者とは、

 「楽しい、を自らの中に持っていない人」

であるとしました。
ゲームをする上で、楽しいの有無はスタートラインかつ生命線。
それが不明となれば、前回書いたように、存在意義にすら関わります。
そして、この線引きは、不可逆ではなく、可逆の関係だと考えます。
次回で扱う代名詞・中級者も交えて図にすれば、

× 初心者 → 一人前 → 中級者
○ 初心者 ⇔ 一人前 ⇔ 中級者

ということ。
…を踏まえて考えれば、ある程度の経験や日数を経た人だって、
ひとたび「楽しい」を見失えば初心者なワケです。
いま現在、なんとなく惰性だ、どうもつまらないと感じている方、危ないかもしれない。
楽しいが手元からなくなりつつあるかもしれない。初心者に戻っちゃうかもしれない。

そんな時、この視点に立ち返り、無駄なエゴやプライドを削ぎ、世界を見つめることで…
また違うモノが見つかる、かもしれませんね!
見つからなかったら、そのときはそのとき。
さらに腰を据えて探してみるのもいいし、ふらっと遠くにでかけてもいい。



■もうちょっとだけ続き
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この記事で扱う上での基準として、初心者という語を定義してきました。
ですがこの語、おそらく一般的には、

・知識に乏しい
・実戦経験に乏しい
・マナーや風習の理解がない


とどのつまり「未熟者」をさす言葉…との認識は、私にもあります。
でも、その物差しを用いてしまうと、ちょっとボヤけるように思うのです。
仮にその定義を利用しても、

 「今の私たち」

から見て、ここが身についていない!あれがなっていない!
は、いくらでもあるのですから。
そういう減点式も大切な視点ですが、最初からそれってのは、どうだい。
ヒヨッコに対してそれってのは、どうだい。

私もあなたも、アークスとして降り立ったとき、
特殊能力の付け方はわからず、マルぐるの作法も知らず、
それはそれは、ドがつくほどの未熟者でした。
ですが、今こうして(それなりに)立派になれているのは、
ベクトルこそ様々なれど、PSO2って楽しい!がベースにあってのこと。
つまりすべては「楽しい」の有無なのです。
楽しいからこそ先に進みたくなり、深く味わいたくなるのであり、ならば、
無闇に知識を与えたり、下手に引率をするのは好ましくないと、私は考えます。
本人の中に、

 「これ楽しい!」

があるのなら、無闇な手出しは野暮です。
別アングル・視点の楽しみ方を伝える程度にとどめ、あとは進むに任せる。
彼らは知識や経験こそないけれど、世界の一員たる基本姿勢を持っているのです。
初心者だから、との上から目線はよろしくありません。
優しくしたつもりで水をあげすぎ、根を腐らせかねません。
水も栄養も、優しさだって毒になるのです。

共闘するのなら同レベル、あるいは自分が下となるクラス。
伝えるのなら十のうち十ではなく、三だけを伝えて残りは探させる。
行く末を見守りうるだけの知識や余裕が、
失敗しないか心配だけれど託すだけの度量が、
先達である私たちには求められます。

…という対応は、私の定義では、初心者ではなく「一人前」の方たちに行うもの。
つまり、自分の中に楽しいを持っている人(一人前)に対しては、

 「余計な手出しをしない」

が持論であります。
本人が好きなように味わいつつ、大きく逸脱しそうなとき支える程度で十分。
舗装した道路を用意してあげる必要は、ありません。
ともすれば、その善意が彼らの自発的な楽しみを奪い、
自らの意思で歩みきれるだけの足腰を育てない恐れすらある。



■初心者さんに対して
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では、楽しいが手元にない方……初心者には、どうアプローチするか?
様々な形態を挙げられますが、いちばん効果的だと考えるのは、

 「こんな楽しいこと・楽しみ方があるよ!」

を表現していくことです。
ブログなりTwitterなりSNSなり、各々のフィールドで、
各々が楽しんでいる姿を見せること。
その姿に興味を持つことが、自発的な「楽しい」の第一歩。
楽しそう!というエネルギーは、たいへんに大きなものです。

この際のアプローチも、また人それぞれですが…
私個人として気をつけているのは、あくまでも見せるだけ。
こんなことがあるよ!できるよ!楽しいよ!やってみよう!
というような、誘うようなアプローチはしません。
あくまで材料をおいておくだけ。調理加工は勝手にやってくれたまえ。

このブログは、私個人がヤスミへの愛情を垂れ流し、考えることを書き連ねているだけ。
表現のベクトルはあくまで私に向いています。
でも、有難いことに、

 「このブログを見てガンナーはじめました!」
 「PSO2はじめました!」
 
という方もいらっしゃいます。冷やし中華もはじめたくなります。
意識して誘わないようにしているのにコレというのが、何か暗示しているかも。
もちろん、もっと大々的に歓迎キャンペーンでもうてば別かもしれませんが!

___
楽しんでいる姿を見ることで、なんだか楽しそうだなぁ…と興味を持つ。
私はこういうのが楽しいからやってますよ、とだけお見せする。
こういうのはアカンやろ、と思うことも素直にお見せする。
それこそが、毒にならない対初心者アプローチではないかと考えます。
自分の中に「楽しい」を持っていない人へ、タネだけあげる。
芽吹かせるのも腐らせるのも、自分次第。
自分で育て、自分好みの花を咲かせ、自分好みの実を結びましょう。

与えるのは最小限でいいと考えます。
酸いも甘いもあることを、当人が自身で確かめ、判断する。
そのうえで、これ楽しいかも?が芽生えれば、その「楽しい」は本物です。
ゲームなのだから、そういう部分も味わって頂かねば、もったいない。
肌に合わなければ、無理に付き合わずともいいモノ。
PSO2は、ゲームなのだから。

良いところばかり見せて引き寄せてアフターケアなし、はいただけません。
ついつい、お仲間になってほしくて、汚れた部分を隠してしまいがち。
でもそれは、かわいそうだからと野良猫に餌付けをするようなもの。
作られて与えられた「楽しい」という餌は、消化されておしまい。
与えられた側は、次をくれないの?となってしまう。

同様に、濁った側溝のような暗部のお話だけするのも、いただけません。
ついつい、後々辛い思いをしてほしくなくて、曝してしまいがち。
でもそれは、何も知らぬ者へぶつけて良いものではありません。
無論、ある程度の事前知識はあるにこしたことはないものの、
ローカルルールにはめて安心するのは、毒々しい振る舞いです。

いずれも、スタート時点では慈愛に満ちた施しに見えても、
実態としては毒を盛るようなものなのです。
最後まで面倒を見る覚悟がなければ、やってはいけません。
その覚悟と決意はありますか?あるのなら構いませんけども。
私はそんなの無理なので、やっていません。やれません。



■小まとめ
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といったところで、対初心者編はおしまい!
まとめます。

・楽しみを見つけている人は温かく見守ろう。
・あらぬ方向へ突進しそうなら、批判ではなく提案をしよう。
・自分自身の「これ楽しい!」を見せるのが一番であり、それだけで十分。
・先生ヅラ、師匠ぶりたいだけならやめとけ。


___
ただ、身も蓋もないことを言えば、私たちはどこまでいってもいちユーザー。
ユーザー間レベルでできることは、たかが知れています。
うんえいが、魅力的なコンテンツを適切なバランスで供給すればいいだけのこと。
そうすれば、何もしなくても人は集まり、楽しいを維持できるのですから。

そうでなくとも、ジャンのクライアントオーダーやアークスロードなどなど、
実用的・実践的な知識を引き出せる場を強化するのも良策。
フィールドイベントで先輩NPCが解説するのもいい。
クロトなんてお金持ちなのだから、特殊能力や武器強化の解説役にうってつけでしょう。

プレイヤー同士の交流が大切というお題目は理解しますが、
それだけでは立ち行かない層がいることを忘れてはいけません。
…と、うっちゃりを決めましたが、次回は

 「中級者編」

となります。
キーワードは、「56」。
覚えていても正解者に海外旅行のプレゼントはありませんが、
これでピンと来た方は、きっとすごいとおもう。

今日のところは、これまで!

 → 優しさという毒。Part.4 - 対中級者編 -
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COMMENT

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015/07/08(水) 12:06:48 || # [EDIT]
多分。
vita版がスタートしたときに、もちろん「初心者」だった自分にあれこれ教えてくれたPCの方が沢山いました。
別にチームメンバーでも、チームに誘うでもなく、緊急クエストが始まると、どこからともなく共用に現れて、パーティーに誘って先導してくれるのです。
マルグルの周り方、武器の強化の仕方、能力付け。全て彼らに教わりました。
次に会ったときに自分の成長している姿を見せる為に頑張りました。ドヤ顔です。当時マルグルで必須と言われたガンスラの強化が終わるとアドに連れていってくれました。
もちろん、カプセルを奢ったりはせず、全て自分の力でやらせてくれました。
今思うと本当に恵まれた環境で育ちました。
その証拠に彼らに一緒に教わっていたフレンド達は今でもちゃんとアークスしてます。
悲しいのは教えてくれてた方が一人インしていないことくらいです。もし彼がアークスに復帰した場合は全力でフォローします。彼は「初心者」に戻ってしまい不安なはずなので。
「初心者」の定義には復帰した者も当然含まれているわけで、これを大事にしないオンゲーに未来は無いと考えています。
その「初心者」を受け入れる体制が出来ていないのが問題点かと思います。これは運営だけの問題ではなく、ユーザーもそうです。
別に親身になって教えろってわけではないんです。せめて最低限ちゃんとやれば良いだけなんです。
今共用でマルチの放置が蔓延ってるんだそうです。
深夜のDFはおじさんたち涙目で帰っていきます。
そんな状況下ではレベリングもまともに出来ないし、レア掘りも出来ませんよね。
運営もユーザーもどげんかせんといかん
2015/07/08(水) 13:48:34 |URL|ロキロック #2DdjN05. [EDIT]
コメントありがとうございます。
◆非公開さん
他のアプローチもありますけれど、私たちでも手軽にでき、効果も期待できるのは、
楽しい姿をお見せすること、ですよね。
まずはそこから初めて、徐々にシフトしていくのもいいし、
とにかくそれだけを突き詰めるのもよくて。
けれど、そこから先は「あとは自分で育てろ」がいいのかなと思っています。
そして、嬉しいお言葉ありがとうございます!
そう言ってくださると、私も嬉しいです。おとめちっく!
◆ロキロックさん
素晴らしい先輩に恵まれましたね。
お聞きする範囲では、とても理想的な環境だったのであろうと感じました。
そして仰るとおり、復帰した方は、明確な「楽しい」を持てていないかもしれません。
機会があれば、当時のお礼のかわりに、そっと手を差し伸べたいですね。
そのためにも、ひとつずつ一歩ずつ、ユーザー間でもできることを考えていきたいと思います。
2015/07/12(日) 15:45:21 |URL|松乃雪 #- [EDIT]

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