空想と妄想と。

2015/10/11, 09:00

■さわさわ
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あなたも私も大好き、現実逃避…もとい、想像遊び。
実際には起きていない出来事を思い描くこと、想像。
人間固有の能力では?とも言われますが、どうなのでしょうね。
個人的には、そうとも限らないのでは?と思いますが、
これは果たして空想か妄想か…は、さておき。

想像と一口に言えどさまざまございますが、本日はそのうち

「空想」と「妄想」

について触れてみたいと思います。さわさわ。
空想の意味合いで妄想と表現することもありますが、
単なる卑下や謙遜の類ですから、その点については割愛。
また、仏教用語での妄想(もうぞう)についても割愛。語れるほど知らないし。

そんなにややこしいお話にはしませんので、さわっとお読み頂けるかと思います。
さわわ。
■いまじん
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たとえば、aというモノゴトに対して想像力を行使するとき。
空想は「仮にaが○○だとしたら…」のニュアンスで、
妄想は「aは○○だから…」と断じている状態となります。

空想が「ま、そうは言っても想像だしね」的に、上手く距離感を取れているのに対し、
妄想は、内容をガチで真実だと思い込んじゃっている状態。演じるでもなく本気で。
端的には、

 「思い込みの成れの果て」

とでも言いましょうか。
当人にとってはバッチリ理論立っていて、どうしてわからないの?状態なのですが、
その根拠たる内容・理がごく独善的で、第三者の検証や確認が取れなかったりする。
そりゃあそうだ、だって思い込んでいるだけなんだもの。
…というのを指摘すると、暴れだしたり喚きだしたりしちゃう。
ここまでには至らずとも、思い込みの濃い想像は妄想の類となりましょう。

ほかにも色々な物差しはありますし、割と相対的な違いです。
想起内容は同じでも、その軽重で空・妄が入れ替わりもします。

___
もちろん、冒頭で書いたような軽口として使われもしますけども、
出自が精神医学用語ですから、プラスイメージは、あんまり。
妄の字は妄信・妄言などに使われるように、ちょっとアレな空想をさします。
ただ、そのような

 「根拠に乏しい空想」
 「都合ばかりが良い空想」

は、好き勝手できるから楽しいのですよね。ほんと楽しい。
いろんな制約から解き放たれ、思うさま世界を飛び回ることができるから。
めんどくさい辻褄や設定はご都合主義でぶっとばし、
複雑な人間関係や不利な状況は、ヒーローヒロインパワーでなかったことにできます。
完全無欠の絶対正義、全てを自分の思うように築ける世界なのですから、そりゃあたのしい。

…からこそ、妄想力との付き合い方は気をつけなアカンな、と感じるのです。
情報のピースを集めていけば空想で済むところを、
楽で便利だから!と妄想にばかり耽るのは戒めなアカンな、と考えるのです。



■つもりん
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あくまで私の体験や考えでは…ですが、妄想が先に立つようになると、

 「分かったつもり」

に陥りやすくなるように思います。
多角的な検討確認を経てはじめて情報に価値が生じ、蓄積されて土台となります。
そうして構築された土台をもとに、仮定の話や展望を語るのが空想。
地道な収集・整理・活用なければ、成り立ち得ません。
なかなかに骨の折れる作業です。

でも妄想なら、そのような土台を造らずとも、いくらでも話を膨らませられます。
これまでの経験、蓄積した自分なりの指標を用いれば、
だいたいのことはそれなりに当て嵌められますから。
くわえて「妄想です!」とエクスキューズしておけば、簡単に場が整います。
そうすれば、すごく有利な条件で、好き放題できる。
いちいち積み重ねるよりは、そうしたほうがずーっと楽です。
自分なりに、地道に組み上げたそれを公開するより、体感一本で話すほうが楽。

けれど、そのように進めてしまえば、不確定の情報や思い込みが多く入り込みます。
思い込みの内容を前提にしないと進まない、とも言えます。
予想クイズをするように、それすらも楽しむ感覚は理解しますが、
このやり方に体を慣らすと、根拠に基づいた空想が下手になりそうで。

実装前に妄想を語り合うのも楽しいけれど、そこまでやらない理由の1つがこれ。
する場合にも、あくまで妄想と定義・認識したうえで行っています。
実装された後の情報に基いて、

 「こんな風に使えるのではないか」
 「こうすればアレとリンクできるのではないか」

と想像していくほうが、現実に即した思索だと思うのです。
妄想遊びと並行することもできますが、そこまでの余裕や余暇がない。悲しい。

___
明らかとなった情報や理論を元に想像すること、
多少強引でも補完を行ってダイナミックな想像をすること、どちらも能力です。
それぞれに向き不向きがあるのですから、うまく御していけたらー。

まとめとしては、
力には溺れないようにしましょう…でしょうか!
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