卒業シーズン

2014/03/20, 09:00

■しっぽり


PSO2とあんまり関係のない記事。

梅の花から桜の花に景色は変わり、出会いと別れの季節がやってきました。
特に3月の半ば~末は、卒業式の季節。
学生なりに、学生だからこその、色々な人間模様が交錯する季節です。

私の卒業式の思い出といえば、大きく分けて二つ。
一つ目は、小学校の卒業式。

父兄列席の式でして、最後の証書授与の前に、父兄が文章を一部ずつ読み上げるシーンがありました。
内容は深く覚えてはいないのですが、
入学当時(6歳)はあんなにちっさかったのに今では一丁前になりやがって、的なことでした。
6年という月日を過ごし、心身共に大きく成長する小学生時代、親として感慨深いものがあるのでしょうね。
そんなことを考えつつ、ちょっと泣きそうになっていた小学生時代の私。
おそらく時計を見る限りお話もそろそろ佳境です。周囲の女子では既に泣いている子もいます。

泣かないぞ、涙なんて見せないぞ!と思っていたら、最後の



「みなさん、卒業、おめでとう」




ウチの親が言ったんです。



もうね、内心大 爆 笑です。
涙なんてぶっ飛んだ。

なんでウチの親やねんと。PTAの仕事とかも特にしてへんかったやろと。
どうしてそんなオイシイ役回りに収まっとんねんと。
それなりの数の生徒がいる学校なため、列席の父兄もたくさん。読んでない人もいるのに。
なんでよりによってアンタなんや…という、えもいわれぬ笑いがこみ上げてきたのです。

そこからはもうニッコニコでしたね。
代表者1名ではなく全員が校長先生から受け取るのですが、私が受け取る際に
良い笑顔だね、おめでとう」と言われたのが何だか申し訳なくて更に笑顔でした。



---
そんな楽しい思い出と、もう一つ、ちょっと良いお話があります。
好感度があがってしまうかも知れないので、折り畳みます。
■ヤス夫くん
高校卒業式のことです。
同じクラスに、少し冴えない男子がいました。名前をヤス夫くんとします。

ヤス夫くん、ちょっと内気な感じ。少し太め。
思春期ゆえにニキビが多く、外見はお世辞にも爽やかではなかった。
勉強はできたものの、スポーツも得意ではありませんでした。
それだけならどこにでもいる俺達目立たない子でしたが、ヤス夫くんは少し違った。

彼は、英語が特に得意でした。

その点においては、彼なりに、自分に誇りをもっていたように思います。
ALTも「ジョウズネー」と言っていましたから、きっと実践的な部分も備えていたのでしょう。
普段は内気な姿も、英語の時間だけは少し自信ありげに見えたものです。
…でも、多くの学校・クラスがそうであるように、「らしい」英語の発音は、好奇の視線を浴びます。
彼に対しても、それは例外ではありませんでした。
ふざけて「らしい」発音を真似て意味もなく呼ぶ、からかう。
前述のように、高校生程度が思いつくヒエラルキーでは下層に位置付けられると言っていい彼。
大人になって思えば、暴力などはなくても、これもある種のいじめの範疇かも知れませんね。
私は、絶対に加担はしないよう、機会があれば声をかけてみたりはしたものの、
それが彼にとってプラスだったのか、いい迷惑だったのかはわかりませんでした。

ただ、幸運なことに、ヤス夫くんはその境遇に挫けなかった。
「ふざけるなよ」という反骨だったのか、「コレしかないんだ」という悲壮感からかは窺い知れませんが、
自らの武器である英語力を伸ばし、夏休みには単身で短期留学をするまでになります。
まるで自分を変えるためかのように、黙々と打ち込んでいたように思います。
学校内でもALT講師陣に自ら英語で話しかける姿を見るようになり、先生の評判も上々。
すると、生徒たちも、徐々に彼のことを認め…





となるのは、ドラマや映画の中だけです。(冷静

先生からは評価されていたものの、生徒間の接し方は変わらず。
卒業旅行の班決めでも余っていたり。4x3余り1の1がヤス夫くん。
なんとなくそうなりそうだなーと思い、友人には
「ヤス夫が余ったら入れる」と伝えておき、予想通り同じ班になったり。

修学旅行が終わり、クラスが一体となって卒業へ向けて動き出すときにも、
それぞれの進路が決まる頃になっても、どうにもぽつんと浮いている彼。


なんだか不安になって、担任に「ヤス夫ってどこいくんです?」と聞いたところ、
なんとアメーリカのいいとこの大学に留学すると。


どうして今まで黙ってたんだよオマエスゲーな、留学かよ!
英語うまいもんなー、ホームステイなん?寮なん?
外人の彼女とかできちゃうんじゃねーのうらやましー!



…なーんて光景はリア充どもだけのことでしてね、ヤス夫くんには関係なかった。
「海外留学」という言葉に憧れちゃうお年頃の女子高生連中が見向きもしなかった。
しかたないよねー、カッコよくないんだしー。




ブラックジャックニキ





■卒業式のあと
そんな高校での生活も、私個人で統括すればまあまあ楽しかった。
同様の仲間たちと語らい、次は酒でも飲もうぜと約束しあったりもしました。
でもちょっと、どうにも心からは喜べない。ヤス夫くんのことがあったから。
ビーとエルな世界ではこれってフラグなんでしょうが、そういうのではありませんからね。(真顔

きっと彼は誰とも交流することなく、いつも通りそそくさと帰ってしまうに違いない。
何を伝えるか、何を話すかも定まらないまま、とにかく駐輪場へ急ぎました。

いた。

おーい、ヤス夫!もう帰るのかよ、はえーな!(何話そう)
そういや○○大学受かったんだってな、おめでとう!…



ぶっちゃけると、あんまり覚えてない。
この後にバカ友人とした
そういや○○がクシャミと同時に眼鏡落としたよなwwww
という会話のほうが鮮明に覚えてる。(真顔
ただ、普通のクラスメイト…友人らしい会話を、彼とその時初めてした感覚は覚えています。
だいぶ遅くなってしまったけど、クラスメイトとして、言えてよかった。


---
…先の休日、高校の担任と街中でバッタリ会いまして、色々とお話をさせて頂きました。
そのなかで、彼の話も。
どうやら、今は英語力を生かして通訳として働いているのだとか。
あの内気な感じで大丈夫なのか…と思ったのですが、どうやらだいぶ明るい性格になったらしいと。
そのうえ、高校時代のALTのカミラと結婚していたという衝撃の事実。
ヤス夫…!マジ美人やったやろカミラ…!どうやって射止めたんや…!
っていうかアメリカ人の姉さん女房て…!

恩師との別れ際、「そういえば」と言われたことが、この記事の源。

「お前に会ったら伝えてくれと言われていたことがあってな」
「卒業式の後に激励してくれてありがとう、だと」
「応援してくれてる友達がいると思えば頑張れた、と」
「何青春してんだよオメーよぉ」


■まとまってないまとめ
やー好感度あがっちゃうわー。なんかいい人っぽくなっちゃうわー。
というか作り話疑われる系?寺生まれの友人とか住職とか出したほうがよかったかな!

卒業は別れであり、新たな環境との出会いでもあります。
大事なのは「これから」であり、過去に囚われることは好ましくありません。
そう考えれば、過去がどうあれ、自分で掴みとった「これから」に集中できたらいい。
でも、全ての過去を捨てて生きられる、強い人間ばかりではありません。
過去という足場があってはじめて踏ん張れる人はたくさんいます。
強い人でも、良い思い出なら、持って飛び立ちたいはず。

そんな「素敵な過去」に出会うことができるのも、
「素敵な過去の出演者」になることも、この季節なればこそ。
少しだけ立ち止まって周囲を見渡すことで、あなたが誰かの支えになれるかもしれません。
ゲスく考えれば、誰かの記憶にずっと居座ることができます。
これはやらない手はありませんね!
関連記事

COMMENT

ビーとエル・・・ボ・・・ボ・・・ベーコンレタス・・・?
出会いと別れの季節、出会いよりも別れのほうが多い気もします。
学校では知らない人とすれ違うことがあるにしても面と向かって会話したり、
何かで一緒になったりという可能性が低い人つまり自分の世界に触れる人は
少なく、別れはそれすらも越えて一度卒業という形で散り散りになります。
ですがおっしゃるように後ろを見ているよりは前を見ていることが大事な
わけで、後ろで学んだことは前を向く為に大事なわけで、学んだことには
必ずそのころの思い出たちが良くも悪くも付きまといます。
言い方は悪いですが、それであれば前だけ向いていれば、昔自分はどうやって
この状況を打破などという過去の経験を思い出そうとすればいつだってその
ころの思い出は自分の傍にありますよね。
良かったことも悪かったことも今の礎、昨日PSOつけながらとある漫画を
読んでましたが(ヤレヨ)、やはり権利があったとしても過去に戻る必要は無いとこの記事で改めて思いましたね。
今出会ってる方々との交流も無くなるのは寂しいしまたその方々と出会うか
わかりませんしね!・・・そろそろ敬語か崩しかはっきりしなきゃ(震え声
2014/03/20(木) 09:29:36 |URL|8鯖アークス華燕 #- [EDIT]
びーとえる・・・・ボブ?Lサイズ?(錯乱
あの時は良かった・・・とか思ったとこでいいことはありませんからね
あの時の様に!!と思えるならいい感じですかね
にしても、とうふちゃんがよく黒い人とかゲスいとか書いてたけど全く違うんですな!
とりあえずいいお話ありがとうございました_(:3」∠)_
2014/03/20(木) 22:01:35 |URL|9鯖のやつ #- [EDIT]
更新お疲れ様です。
これは好感度うなぎのぼりですね!(棒読み)
私の高校の同級生にもいましたよ、英語の発音をナチュラルに言う人。そしてヤス夫くんと同じように好奇の目で見られていました。しかし彼も同様に最後までその姿勢を崩さなかったのを記憶しています。
実際話してみるといい奴で、きっとヤス夫くんと同様、名前の如く「近くにいて初めて魅力が分かる」人なんでしょう。
本当は分かってるんですよね、英語の正しい(もしくはそれっぽい)発音なんて。「アップル」の発音がホントは「アポー」なんてのも分かってます。でも皆「アップル」って言うから、ついそれに合わせてしまう。好奇の目で見られることなく、皆と一緒でいたいから。
大きな流れに一人逆行するというのは大変なことです。それが正しいかどうかは関係なく、"逆らうこと"自体が大変なのです。好奇の目で見られるだけならまだしも、時には悪意すら向けられることもあります。それでも自分の考えを信じて貫くというのは、なかなか出来ないことです。
だからこそそれが出来る人に対して、私は少なからず尊敬の念を抱いています。
以前松乃さんが書かれた当たりIDの話も、そういう点で見れば同じですよね。匿名で、もしくは豚面つけて「そんなことあるわけないじゃない(ボソッ)」と言うだけなら簡単ですが、ブログで、自身の身元を明かして「何言ってんだオラァ!」(曲解ですごめんなさい) と言うのはなかなか出来ません。
(私はあの時"挑発的"とコメントしましたが、後になってよく考えてみれば私が松乃さんと同じ立場で記事を書くなら、程度の差こそあれきっと同じニュアンスの書き方をしていたと思います。あの発言は撤回します!センセンシャル!)
人の思い出に残ることができるのも、自分を貫けるからこそ。"最大公約数"で生きている人間はどうしても「その他」のカテゴリに分類されがちです。
傍若無人なのもいけませんが、いい塩梅で突き進んでいきたいものですね!
2014/03/22(土) 19:36:01 |URL|アスカ #ogEFJAfc [EDIT]
コメントありがとうございます。
◆8鯖アークス華燕さん
BLTいいですよね!
敢えて自らを欺瞞することで登れる階段もあるように思います。
ハコとアタマは使いよう、自らの栄光のためにうまく人生を乗りこなしたいものです。
◆9鯖のやつさん
Bob Large T-shirt。
人間は過去を美化しがちですが、美化した過去にも追いすがる気概があれば良いですよね。
良い人と言って頂くことを敢えて否定は致しませんが、
このような"僅かな"光があるからこそ、より深い闇が際立つというものです。(イケメンボイス
◆アスカさん
計画通り(AA略
近くにいて初めてのくだりはゼロレンジ的な意味ですねわかります。
「風潮への反逆」と書けば響きはいいですが、多くの場合それは一人ぼっちの戦いです。
漫画やドラマ、映画よろしく仲間が現れたりはそうそうしないものですよね。
だからこそ私も同様に憧憬しますし、そんなヤス夫くんの姿を見ていたからこそ、
私という一個人ができる範囲での「風潮への反逆」が、あの声掛けだったのかも知れません。
それがたまたま成功しただけではありますし、あくまでも彼の努力があってこそですが、
少しでも役に立ち、意味があったのなら、私の精一杯の狼煙も意味があったのかなと思います。
2014/03/23(日) 01:15:06 |URL|松乃雪 #- [EDIT]

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:
  • secret:
  • 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK