アヴァターラとしてのキャラクターのおはなし。

2014/10/25, 09:00

■ひとまずこれにて
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先週→アヴァターラというがいねんのおはなし。
先々週→お狐様からダキニ天とヒンドゥー教のおはなし。
先々々週→オリエンタルテーマCにある鳥居のおはなし。
おまけ→あぬびす。

と、約一カ月に渡り書いてきたお話もようやく終わりが近づいて参りました。
…振り返ってみれば、スタート地点は遥か彼方に。
本当はもう少し、ダキニやアヌビスに連なる話をPSO2に絡めたかったところですが、
それはまたの機会に譲るとしましょう!
あるかはわからん!

一区切りとなる今回は、先週ふれたアヴァターラ…アバターのおはなし。
まずは先週のざっくりおさらいから。

「アバター」の語源は、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の分身を意味する「アヴァターラ」。
神様であるヴィシュヌ兄貴が人間世界へ降り立つ際の姿をアヴァターラといいます。
そこから、私達人間が電脳世界へ降り立つ際の姿かたちを指す語に用いられるように。
そして、兄貴がアヴァターラを(世界を救うという目的のために)作り上げたのと、
私達がアバターを(ゲームを楽しむという目的のために)作り上げるのは、同じことなのです。

…どこかからコピペしてきたくらいの簡潔さですが、おさらいはこの程度で良いのです。
■ヴィシュヌ兄貴
ですが、ひとくちに「アバター」といっても、その扱いは所変われば…となります。
武具の外見と別枠・上書きする形の装飾品だけをいうこともあれば、
キャラクター自体、あるいは更に大きな枠・背景も含むものがあったり。
前者はいわゆる装備品や戦闘重視のタイトルに多い気がしますし、
後者は着せ替えコンテンツやゲーム内外の交流が主となるタイトルの印象があります。

大体がどちらの側面も持ちますが…私は、PSO2は後者に寄っていると感じます。
"自由自在のキャラクタークリエイト"を推しているところからも!
どうですか!
実際、PSO2のキャラクリは自由度が高く、とても個性豊かに仕立てられますよね。
爽やかな青年から渋いおっさん、艶やかな美女から可愛らしい少女まで。
戦車のように重厚な姿はもちろん、流線形の麗しいキャストだって。
人が集まるロビーでも、似た人を探すほうが難しい程のバリエーションを誇ります。

ほかにも、マイルームやクラスの設定など、多くの選択肢があります。
そういった項目の数、選択肢の数だけ、意味や想いを込めることができます。
何をどのように作るか。
顔はこんな感じ、体はこんな感じ、アクセサリはこんな感じ、お部屋はこんな感じ。
それらすべて、自身のアバターを作り上げる作業です。



■分身として
キャラクタークリエイトやマイルームといった、アバターを生み出す作業。
現実世界での自分に似せるのもいいし、こうありたかったという密かな願望を込めてもいい。
こんな生活がしたかったと環境を整えるのも、一発の笑いに賭けるのだって素晴らしい。
ゲームなんだから異性の振る舞いを試みてもいいし、
ド直球でいえば「俺の嫁」や「あたしの旦那」としてペロペr【検閲により削除】

…凄く脱線した上にクラッシュもした気がする。
ともあれ、目的地とそこへ向かうアングルこそ異なるものの、
それぞれが"作り上げたアバターを通して楽しむ"は共通することになります。
私の現実世界での知り合いで、PSO2ではありませんがゲームを嗜む男女は

【男】
 「ゲーム世界なのになんで男の尻を見なければならんのだ」 → 女性キャラ使い
 「高身長イケメンプレイのなにが悪いんや!」 → 男性キャラ使い
【女】
 「着せ替えできるのがたのしいー」 → 女性キャラ使い
 「筋肉!二の腕!!」 → 男性キャラ使い

という感じになっています。
色々省いていえば、みんな欲望に忠実で良いことです。



■何を求めるのか
では、なぜそのように願望を形として作り上げてまで、ゲームをするのか。
兄貴は世界を救うためだったけれど、私達は何のためなのか。
…を深く掘り下げると論文が書けそうなので浅く触れますと、

1.ヒーローになりたい
2.現実ではできない体験をしたい


のどちらかに集約されると考えます。
更に細分化もできますが、おおまかにはこの二つ。
どちらも上記の"分身を通して楽しむ"モノになりますが、求めるものが少し違います。

1は自分が活躍して状況を決めたい。そのためなら多少の矛盾や翻意もへっちゃらです。
とにかく自分を強く、とにかく誰よりも上に、が行動指針になります。
勝利すること、自分がカッコよくあることがなにより重要。
ヒーローになれない事態へ不満を持ち、悪く言えばわがままです。

2は成功も失敗も含めて味わいたい。現実とは異なる体験を求めます。
過程を通じて得られる感動や思考を楽しみたいタイプ。
そのため、白けてしまうのを何より忌避し、説得力や"薄さ"に非常に敏感です。
それを感じた場合、自分で補う(創作)ベクトルに振れる人も多め。
悪く言えばマイペースの自分勝手。

…と分けてはみましたが、どちらが良い悪いでもありません。
1,2ともに完全に正義であり、認めるべきものです。
くわえて、片方に振り切った人はそこまで多くはありません。
双方とももう一方を内包できる性質でもあります。
私は2の側ですが1の願望もありますし、ヒーローの疑似体験をしたい方もいることでしょう。
アバターの作り上げ方には、この部分も関わってきます。

キャラクタークリエイトひとつをとってもそう。
現実にはあり得ないボディバランスや組み合わせで好みを追求するのもいいし、
自らの求める体験を見据えて、逆算して作り上げていくのもいいものです。
自分に瓜二つにしてヒーローにさせるもいいし、
超絶イケメンで光源氏プレイ・絶世の美女でお姫様プレイもいいものです。
それぞれの逸脱できる範囲で遊びを入れるのもまた良い。
特に2の志向がある人のソレはとてもおいしい。
「…もう少し背高くしようかな」「…もうちょっと豊かにしようかな」
という、願望のチラリズムなのですから。(変態発言



■まとめ?
様々な目的を持って、様々な形でもって、その姿を現すアバター。
ひとつひとつ、一人ひとりのエッセンスが凝縮された映し鏡です。
その人そのもの…とまではいきませんが、その人のありたい姿がそこにあるわけです。
となれば、手を触れるのは慎重に、かつ失礼のないように。

距離感をはかった上で、交わり合うことが大切です。
近すぎず遠すぎず、理性をもって判断した上で、しっかりと手に取りあう。手を取りあう。
…なかなか難しいことですよね。私も全く失敗してばかりです。

でも、たまにはうまくいくことがあります。
綺麗にエネミーを倒せたとき、お話という盃を上手に酌み交わせたとき。
私は、その瞬間が何よりも楽しくて、今日もアバターの世界へ向かうのです。

このブログをご覧のあなたが、PSO2世界でのアバターとなるのは、なにゆえでしょうか?
何の理由がなくてもいい、簡単なものでもいい、大きな目標があってもいい。
狐のように人を化かしてみるのもいいし、
ダキニのように人を食らってみるのもいいし、
ヴィシュヌのように人を救ってみるのもいいのです。

アヴァターラという概念を、現代世界の距離感で再認識したアバター。
上手に使って、よりよい人生に役立てていきたいものですね!




___
余談。

私の中での、現実世界とPSO2世界の境界は、冒頭の画像のシーン。
シップを選択した際の、キャラクター選択画面へと向かう場面です。
ここを経ることで、私は松乃雪というアバターになります。
あなたの「境界」はどこですか?
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COMMENT

お疲れ様です( ´∀`) アバターと聞くと映画の「アバター」とか「サロゲート」を思い浮かべてしまいますね。
よく考えたら、PSO2の予告ムービーに度々登場するプレイキャラも全員「アバター」になるということは、中の人が存在するんですよね、何気に気になったりしますね・・・w
2014/10/25(土) 21:39:04 |URL|ルー #- [EDIT]
◆ルーさん
以前何かの記事で紹介したのですが、アークスカードを見る限り、
「中の人」はいるのですよね。アッシュやルピカは学生の年齢だった気がする。
とするるとあの挙動はやはり私たちのPSO2ではない気がするのですが、
そこは考えずにいったほうが心の平穏を保てそうです。
2014/10/27(月) 23:59:47 |URL|松乃雪 #- [EDIT]

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