Phantasy,Fantasy

2014/11/08, 09:00

■ふぁんたG
kakipi-.jpg

ファンタシースター。
Phantasy star。

ファイナルファンタジー。
Final Fantasy。

どちらも、ファンタジー。どちらも、元は同じもの。
今日はこの「ファンタジー」という言葉が焦点です。
なぜ「Phantasy」の綴りとしたのか?に、毎度ながらふらふら適当に迫ってみたいと思います。

BGMはEW&F、宇宙のファンタジーでいきましょう。
渚のファンタジィはしらん。


■もとのことば
冒頭で、元は同じものと書きました。

元はギリシャ語の「Φαντασ?α」。
この落書きみたいな文字の先頭、顔文字などでよく見かけるφ(ファイ)。 例  _φ(???*?)メモメモ
これをギリシャ語(αβΘ)からラテン語(ABC)に音写する際、「ph」になったのです。

Φαντασ?αで、Phantasia。
Phaos(光)から派生した言葉、「光に照らされて見えるもの」という意味が
物事に光をあてる動作のひとつである「思考」「想像」にも適用され、いつしかそちらが優勢になり、
より抽象的、精神的な「空想」「幻想」といった意味合いにも転じていったとされます。
そして、当時のギリシャ人は"ph"、"f"を区別して明確に発音していたそうです。
…知らない人にとっては何がちゃうねん状態でも、学習者にとっては全然違うというアレ。
英語のLとR、中国語の四声、日本語のこんにちは(konnichiwa)とかもですね。(ざっくり
なので、ラテン語のPhantasyという言葉・定義を輸入した諸言語では

 「俺らギリシャ人でもラテン語話者でもねーし、別にFでよくね?」

となったかどうかは知りませんが、PhをFに置き換えて取り入れられたりしました。
あるいはFにしか聞こえなかったのかもしれません。ペリー提督はペルリ提督ですしね。
もちろんPhのまま残った語も数多く、PhotographやらPhantomやらPhilosophyやら。
Telephoneもギリシャ語で、Tele(遠く)phone(音)をくっつけたもの。
余談ですが、Televisonはvisonがラテン語なのでちゃんぽんです。マイケル富岡みたいな感じ。

…ヤキソバンはどうでもええんや。
置き換えられたものの一例ですが、イタリア語はphを全部fにしたとかなんとか。
Telefono(電話)、Foto(写真)、Fantasma(幽霊)、Filosofia(哲学)。
ラテン語の直系ともいえるイタリア語が原語ガン無視というのは面白いですね。
他、特に規則性といえるものはないようです。phのままだったりFになっていたり。
ライブとライヴ、レフリーとレフェリー、にほんとにっぽんみたいなもの。
伝わればどっちでもええんやでというアレ。閣議決定でありましたね。

かんわきゅうだい。
つまり、流れとしては

φαντασ?α
 ↓
Phantasy(Phantasia)
 ↓
Fantasy

となっているわけです。
PhantasyとFantasy、同じものを言い表しており、よりナウいのがFということ。



■なにゆえ
ps1_package.jpg


F形は新しく若々しい表現、Ph形は古めかしくて歴史のある表現ともいえます。
なにゆえに、F系ではなくPh系としたのか?
いくつか仮説を立ててみます。
以下、ファンタシースターは"PS"と略します。


・PSシリーズを通して特徴となるフォトン(Photon)をタイトルに掛けるため。
 現実世界に実在する光子とはぜんぜん違いますが、初代PS含む三部作においては、
 ダークファルスの対極とされる"ライトファルス"が持つ光のエネルギーとされています。
 そこの連想ゲームとして、光子…Photonを掛けるためのPh形、という説。
 現在のPSO2でも、世界の根幹をなすものとしてPhotonが存在しますよね。

・他ゲームとの被りを嫌った=鮮明に印象付けるため。
 F形のファンタジーは、自社製品のファンタジーゾーンが既にありました。
 それとの差別化のために、という説。
 また、某最終幻想の発売が1987年12月18日、初代PSはその二日後(12月20日発売)ですが、
 このあたりも何か関係があったら面白い。
 
・純粋なSF(Science Fiction)ではなく、ファンタジーの側面もあるため。
 これは私ではなく某物知りおじさ…お兄さんから頂いた情報から。
 SFのFに掛かるF形ではなくPh系を使うことで、明確なアピールを意図したという説。
 上のパッケージにあるように「スペースファンタシーロールプレイングゲーム」です。
 これをF形のまま英語で略すとSFRPGになってしまうため、SPRPGにしたのかも。
 Beepというゲーム雑誌で見た記憶が…と仰っていました。

・成立の古いスペルを使うことで、歴史や時の流れを表そうとしたため。
 上述のように、Ph形は学校を學校と書くようなもの。
 惑星と時代を股にかける物語としての歴史、重厚さをタイトルにも、という説。
 見方をかえれば、「ファンタジーのルーツ」を表現しようとした…は少し大袈裟でしょうか。
 近未来、SFに近い世界だからこそ求めた厚みとでもいいましょうか。

・とくにりゆうはない。
 kakkoiijan.jpgjan.jpg


___
これらのどれか、あるいは合わせ技かなと思いました。



■そんなかんじ
当時の開発スタッフさんに聞けたり、そのお話が書かれている刊行物があれば一発。
PSO2のスタッフで初代にも携わった方はいなさそうですが、継承されているかもしれません。

きっと、正解はどこかにあります。
"Phantasy"の語を使った意味と意図、思いはどこかに必ず存在します。
仮説が当たっているかもしれないし、全く違う答えかもしれません。
何か深い理由があるかもしれないし、気の向くままに選ばれたのかもしれません。

ただ、答えを知りたくないわけではないし、言い当てた感覚もないけれど、
私が私なりに、自らの中で題に光を当てることをPhantasyの原義とするならば、
こうして浮かび上がってきたモノが、私がいま手に持てるものです。
不意に答えがプレゼントされるかもしれないし、求めて更に動くかもしれませんが、
これはこれでええ塩梅なのかなぁと思ったり。

ご覧のあなたも、他にこんな可能性あるで!がありましたら、ぜひ教えてください。
答えをご存知の方の「これやで!」も大歓迎です。
自分が何も知らないことは知っているスタンスでいきましょう!そくらてす!
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COMMENT

これPSO2始めた時から気になってたんです!!
なるほど~、いろいろと考えられるんですね。
まだ答えは出ていませんがなんだかスッキリしました!
2014/11/08(土) 10:49:42 |URL|Dithとしおり #xU9Wav5s [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/11/08(土) 12:10:55 || # [EDIT]
お疲れ様です( ´∀`)
そういえばフェニックスをPhoenixって書くのはギリシア語だからなんですね、スペイン語ではPhoがFに代わってFENIXって書くそうですけど、たしかにPhantasyとかPhoenixのほうがファンタジー感(?)がありますね( ´∀`)
2014/11/08(土) 13:38:49 |URL|ルー #- [EDIT]
たしか、酒井法子の渚のファンタシィとファンタジーの掛詞だと、昔何処かで見ました。 
旧四部作が一本に収録されたコレクション(PS2)の説明書だったような気がしますが、手元にないのでかなりの不確定情報ですいません。
2014/11/08(土) 14:13:55 |URL|陸 #- [EDIT]
コメントありがとうございます。
◆Dithとしおりさん
明確なゴールと答えがあれば、それに触れるのが最善ですが、
どうにも判然としない場合、自分なりに納得できるか、が大事ですよね。
もちろんそれが誤りである可能性も常に頭においたうえで、
その時その時で「こうだと思う」を手に取れていれば良いのかなーと思います。
◆非公開さん
なるほど、やはりBeep!にそのような情報があったのでしょうね!
ゲームのみならず、様々に「ファンタジー」が溢れていたのは想像がつきます。
まずそこありき、から継ぎ足していったのかなぁと感じました。
書籍類が手元になくても、複数の方からお話を伺えると、輪郭がぐっとはっきりしますね。
ご丁寧にありがとうございました!
◆ルーさん
Fに置き換えられたものと、Phのままのもの、受ける雰囲気が違いますよね。
日本語的な発音のしにくさからくる印象等が関係しているのでしょうかね?
ギリシャ語・ラテン語と大きく隔絶された日本語だからこその感覚でしょうか。
そのあたりの感覚は、直輸入してきた各国にあるのか気になります。
言葉はおもしろいですねー。
◆陸さん
のりピーのお話は、かきピーとか打ち消し線の下とかに書いてあったり(小声
当時のプログラマーである中さんのごり押しだったそうですね。
ただ、件の曲に英題がなく、カタカナだけのために判別がつかず…。
"ファンタジィ"がPhantasyであれば、そこで大団円だったのですが…!
2014/11/09(日) 14:37:54 |URL|松乃雪 #- [EDIT]

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