マガタマって何ぞや?

2015/02/07, 09:00

■まがたま
yasakaninomagatamarance.jpg


昨日、マガタマイヤリングは何でできているんだろうねー、な記事を書きました。
今日はそれを受けて、

マガタマってなんぞや?

を、いつもながら適当な知識とググった情報をつぎはぎしてお届けしたいと思います。
マガタマー(勾玉愛用者)必見!
というほどでもない!


冒頭の画像、ヤサカニノマガタマ(ワイヤードランス)もマガタマです。
これは日本国に伝わる三種の神器がひとつ、

 「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」

が元ネタです。
この名称を文字ごとに分解しますと、

 八尺(やさか。やしゃく=8尺が訛った?)
 瓊(に。赤い宝石のこと)
 勾玉(まがたま。)

となります。ちゃんと赤いマガタマが使われていますね、よきかなよきかな。
で、神道含む古代日本では、8 = でかいな扱いでして、本当に8尺かは不明。
ただ、勾玉に使われる赤い宝石といえば、昨日もお話した瑪瑙。
瑪瑙ならば、あるいは巨大な塊として出土する…かもしれません。

仮に大きさを正確に表していたとすれば…当時の長さの8尺(咫)は、140cmくらいとのこと。
140cmが、勾玉を通す紐を含めた全周なのか、勾玉自体の全周なのかは不明ですが、
もし全周140cmの勾玉だったとすれば、直径はおよそ30~40cm。
恐らくひらべったいものではなく、それなりに厚みもあることでしょう。
瑪瑙は比重が2.6付近ですから、

 100mm*300mm*400mm*2.6g/cm^3 = 31.2kg

wikiによると、これの入った箱を持った従者さんが

 「子供の頭くらいの丸い物が入っている様に感じた」

と述べていたそうで。
31kgもの重さを軽々と持ち上げる腕力。
ハルクかな?

おそらく、8尺を表しているとしても、紐の長さなども含めてなのでしょうね。
それでもきっと、核となる勾玉は大きく、美しい紅であるはず。
…と、ここまでどうにも歯切れが悪いのは、実物を見た人がいないから。
三種の神器は、所有者である天皇陛下ですら見ることが許されない代物です。
1100年前に冷泉天皇が見ようとしたところ煙が立ち上りビビってやめたとか、
800年前に順徳天皇が箱をもって揺すり
 
 「鏡が動いた系の感覚あったわ」

と話した程度。あとは先程の、従者さんのお話ですね。
ちなみにコレが入った箱は、絶ッッッ対に傾けたらダメだそうです。
だというのに、戦前は行脚の際に常に携行していたとか。
担当の方、とんでもないプレッシャーだったと思います。なんせ神器ですからね!
…と、開幕からだいぶ脱線してしまいました。
気を取り直して、いってみよう!
■れきし
ketsujoumimikazari.jpg

上の画像、「?状耳飾(けつじょうみみかざり)」という装身具です。
勾玉が登場する前、紀元前1万年以上前から出土があります。
これの装着方法は…

a. ピアス穴をあけ、そこに通して半回転させる
b. 耳たぶに噛ませる


の二つが有力ながら、いまだ決定的な史料が出ていないそうです。
上の画像ですと、右上はaでしか使えませんね。
あるいは、右上だけは耳飾りではなく首飾りで…とかもありえる。
いずれにせよ、古代人のオシャレですね!
というところから、技術の進歩によって、宝石を加工するようになりました。

縄文後期…およそ紀元前6000~5000年前、勾玉(マガタマ)の登場です。

___
kaiti0112.jpg
垣内古墳の出土品。これ自体は4世紀頃に作られた勾玉。

ですが勾玉、ひとつ作るのに数カ月、年単位で掛かったのではないか?と言われています。
大まかにパカーンと砕き、勾玉の形に削っていくのですが、それに手間がかかる。
電動やすりはもちろん、砥石すらない時代です。
草や砂で洗うようにして削り、形作っていったのでは…?とされています。
 ※砥石は弥生後期になると発見・使用されたそう。
槌とノミを使ったり、翡翠あるいは同等に硬い石の粉で磨いたり。
形を整えたら、次に紐を通す穴作り。
これは、錐のようなものを使って開けたようです。
綺麗な円柱状の穴ではなく、表裏双方から掘り進んだ、

magatamanoana.png

こんな感じの穴のあき方が多いようです。
上の翡翠の勾玉も、少し見辛いですが同様の開き方になっていますね。
一気にゴリゴリとやればヒビが入ってしまいますから、
ここでも慎重にゆっくり、少しずつ作業が進められたのでしょう。
…という一方で、水車とか使ってオートメーションしてたんじゃない?なお話もあり。
今から7000年前に、既に「翡翠工房」があったのですから、不思議ではない気もします。

___
?状耳飾の直系の子孫が勾玉!というわけでもなく諸説あったり、
翡翠の他にも色々な材料があったり、穴開けに使う道具も種々(揉錐/弓錐/舞錐)あったり、
近代ではこんな道具も使っていた!(勾玉の地・出雲のバーチャルミュージアム)など色々ありますが、
ともあれ、勾玉が作られ、大いに活用されたことは疑念の余地がありません。



■なんなん
ph_04.jpgtaikyokuzu.gif

じゃあなぜこんな形なの?
というと、これまたよくわかってない。
諸説ありますが、

・動物の牙を模した説
・魂の姿
・胎児の形
・月(と太陽)の形


あたりがそれっぽいようです。
個人的には、動物の牙なら模すまでもなくそのまま加工すればいいし、
魂の形ってなんだか後付けっぽさあるし、胎児の形というのもなんとなくしっくりこない。
出雲型勾玉の伝承館によれば

 「頭の部分が日(太陽)を表し、尾の部分が月」

であり、

 「この太陽と月が重なりあった形は大いなる宇宙を崇拝していたと思われます。
  そして穴には祖先とのつながりを持つことにより、
  我が身に降りかかる邪気・邪霊から身を守り、その恩恵を受けたとされています。」

とあります。
これが何となくそれっぽい気はします!
…が、なんだかこれは、太極図(通称:陰陽魚、上の白黒画像)の陰陽思想と似ている!?
と思い調べてみたのですが、どうも違うっぽい。むしろ勾玉が先?
太極図の発祥は易経であり、編纂者は伏羲(ふっき)。
伏義、伏儀などとも書かれますね。





























DYsU6.jpg


…あっすみませんつい!!
マジメな話を続けられないダメ人間なんです!
フッキといえばフロンターレ時代のジュニーニョ・チョンテセ・フッキの3TOPが(略
ついつい得意ジャンルの小ネタを挟みたくなるんです!
許してください何でも

で、伏羲さん。
実際どんなお方だったかというと、

fukkisan.jpg

…こう、ハルクに退治されそうな…。
腐女子とオタを多数生んだとされる封神演義とか、三国無双シリーズの姿とはちょっと…!
そんな伏羲さん、伝説上ではあるのですが、紀元前3000年頃の人物と言われます。
先程もお伝えした通り、勾玉は紀元前5000年には作られています。
とすれば、易経の陰陽思想は勾玉から来ている…!
みたいな主張も出来るような気はしますが、詳しいことわかんないから。(逃
それに易経も

 「まとめたのが伏羲であって、思想自体はもっと前からあったんやで」

なスタンスですから、ね。どっちが先かなんてね。
どっちも月と太陽モチーフってことでね。ええやん。素敵やん。
…もうちょっと掘り下げると、アマテラスさん月神説あたりにも触れられますが、
それはまた機会があれば。


___
まとめれば

 「コレといった一定の意味はない」

ということです。
いやホント。

魔除けって、魔と一口に言ったところで超ジャンル広いですし。
贈る人、作る人の想いが籠もっていれば、いいんです。
それがなんであれ、大切に扱い、受け継いでいくことができる。

縄文時代に作られたであろう勾玉が、弥生時代の遺跡から発掘されることもあります。
何百、何千年に渡り受け継がれてきたのでしょう。
それは家長の証なのか、嫁いできた娘が代々身に付けた番(つがい)の証なのか、
家宝として丁重に保管されていたのか、全ては憶測と解釈です。
でも、それがわかったことが、この記事の収穫なのです。



■まとめ
PSO2の世界にも存在する、マガタマ。
システム的には、チケットで利用登録…という、なんとも機械的なものだけれど、
それはそれとして、身につける意味、紡いできた歴史に想いを馳せる事はできます。

父から譲り受けた、独り立ちの証であるとか。
母が作ってくれた、親子の証であるとか。
陰陽に絡め、赤(無印)と青(B)をセットに見立て、片割れずつを身につけていると考え、
自らは赤、相手が青をつけることで、互いの「繋がり」を示すこともできそうです。
また、ただの装身具としてではなく、戦いに臨む際の護符としても用いられたマガタマ。
常に戦場に身を置くアークスとしては、とても心強く、意義ある品といえます。
特異で歴史あるモチーフ、有効活用の手立てはたくさんあるある。

材質や色から意味を含ませていくこともできます。
誕生石が瑪瑙だから瑪瑙製っぽい赤!とか、
その反対にアメジストだから青!も楽しい。
燃え盛る炎を表現するための赤でもいいし、
どこまでも続く海をイメージして青を選ぶのも良いのです。
イメージカラーだから!も、単純なお洒落!も、十分な理由です。


どんな理由であれ、贈る人、作る人の想いがあれば大丈夫。
この場合、贈る・作る人というのは、
キャラクターにマガタマを装備させる、私達のことです。
唯一無二の移し身ながら、少し違う自分。
それをせっかく着飾らせるのなら、すこーし考えてみるのも、楽しいですよ!



___
以下参考サイト様です。色々知れて楽しい!

wikipedia各種
いずもまがたまの里伝承館 ... 今度出雲いったら寄りたい。
勾玉について ... 少し情報が古く長いですが非常に面白い。
翡翠・玉(ぎょく)石の加工について ... 上の別ページ。こちらはグラフィカルでわかりやすい。
勾玉の歴史(サロン・ド・まがたまや) ... ざっくりと全体の流れがわかります。商品ページがきれい。
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COMMENT

僕得記事!
勾玉といえば埼玉県の旗ですよね!
あれは勾玉で太陽やら熱やら表しているらしいですが、PSO2のヤサカニノマガタマも赤いのでもしや開発陣に埼玉県の出身が!?
とか思ったりもしましたが強引すぎますね。
みくさのかむだからの他二種はPSO2に出るのでしょうか、気になります。
2015/02/07(土) 12:25:36 |URL|ヤスコフノMagatama #- [EDIT]
荒魂(あらみたま) 前に進む力
和魂(にぎみたま) 親しみ交わる力
幸魂(さきみたま) 人を愛し育てる力
奇魂(くしみたま) 真理を探究する力
をあわせて四魂(しこん)なので
某女神が転生するゲームよろしく、
荒:赤 和:青 幸:黄 奇:緑 の4色展開まではカラバリあるんじゃないでしょうかね?
ちなみにこのカラーリングって、ハンター:赤、レンジャー:青、フォース:黄色、ブレイバー:緑のクラスアイコンにマッチするのも面白い。
マガタマを数珠つなぎにしたマガタマ・ネックレス、ブレスレットなども登場したら和装に合いそう
2015/02/07(土) 15:51:53 |URL|しゃのん #- [EDIT]
コメントありがとうございます。
◆ヤスコフノMagatamaさん
お名前からしてもうドンピシャでしたね…!
仰られている通り、埼玉は県旗が勾玉を図案化したものです。
でも、なんで16個なのか等はよくわからなかった。
彩の国は不思議でいっぱいやでぇ。
◆しゃのんさん
ネックレスは十分にアリですよね。
インディアンな羽根飾りがあるのだし、ぜひ首飾りも欲しいところ!
色々なモチーフをうまい具合に取り込んで欲しいですよね。
2015/02/15(日) 03:38:18 |URL|松乃雪 #- [EDIT]

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